技能実習生と特定機能実習生の違いは?どちらを採用すべき?

人材不足対策

看護補助者の人手不足が今深刻化しています

そこで救世主となり得るのが海外からの技能実習生です
ただ、これから受け入れる病院としては日本人の採用とどのような違いがあるのか、気になるところです。技能実習生と特定機能実習生の違いはどこにあるのか、どのようなことに気をつければ良いのか解説していきたいと思います

気になるポイント

技能実習生と特定技能実習生の違いは

技能実習生と特定機能実習生では何が違うのでしょう

技能実習生(技術の移転、人材育成、国際貢献を目的とする制度に基づく)

法的根拠:外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律

技術を学ぶことを目的としている

海外在住の希望者のみ(住宅準備必須)

雇用にかかる期間は7ヶ月~1年程度

就業分野は88職種161作業

作業内容として単純労働のみの仕事ができない

夜専は不可

「団体監理型」と「企業単独型」の2つの受入れ方法あり

人数枠あり(常勤職員30名以下の企業は3名、優良企業は6名まで等)

家族帯同:不可

原則転職不可

 

特定技能実習生(特定の産業分野に限り、一定の専門性・技能を有する外国人材を確保するための制度に基づく)

法的根拠:出入国管理及び難民認定法

人材不足を補うための人材

海外在住者または日本在住者(場合によって住宅準備必要なし)

雇用にかかる期間は4~10ヶ月

就業分野は12分野14業種

単純労働を含む業務に携われる

人数枠なし(介護、建設分野を除く)

家族帯同:1号:不可2号:要件を満たせば可

転職可能

採用・給与等のコスト

日本人の採用の場合通常ハローワーク、ホームページなどからの応募はノーコスト(場合によってはお祝い金あり)、紹介会社、広告媒体を利用しての採用は1人当たり数十万~100万弱のコストがかかるのはご存じの通りです

日本人の採用:採用前コスト0円~80万円程度(採用媒体費用)

年間給与:300万円前後/年

技能実習生の採用:採用前コスト650,000~880,000円(渡航費用、住宅費用、講習委託費等)

採用後コスト30,000~150,000円(監理費、住宅費用など)

年間給与:300万円前後/年(日本人と差をつけることは禁じられている)

特定技能実習生の採用:採用前コスト330,000~1,750,000円(申請取次行政書士に依頼をした場合

や海外現地人材を採用した場合は高めになる)

採用後コスト15,000円~130,000円(登録支援業務委託費用、住宅費用など)

年間給与:300万円前後/年(日本人と差をつけることは禁じられている)

海外からの技能実習生、特定機能実習生はというと人件費の面で日本人と差をつけることはできませ

ん(参考:東京都の最低賃金=1163円(2024年10月より))

厚生労働省が「同一労働同一賃金ガイドライン」を策定しています

また、社会保険や労働保険、健康保険、厚生年金などの福利厚生も同様に提供される必要があります

契約方法・契約までの期間・契約後働ける年数など

技能実習生:最長5年(1号1年、2号2年、3号2年の合計)

※技能実習1号は入国1年目の技能実習生に与えられる在留資格

※技能実習2号は入国2,3年目の技能実習生に与えられる在留資格

※技能実習3号は入国4,5年目の技能実習生に与えられる在留資格

1号2号3号の違いについてはこちらのサイトに詳しく解説されていました

【比較表付き】技能実習1号・2号・3号の違いとは?移行の流れまで徹底仮説! | マックスのメディア
本記事では表などでわかりやすくまとめながら技能実習1号・2号・3号の違いとは何か、技能実習1号から2号、2号から3号への移行方法、技能実習から特定技能への移行方法などをお伝えしていきますので外国人雇用を考えている方は是非内容をご覧ください。

特定技能実習生:最長5年

※技能実習との通算で合計10年通算可能

また、特定技能実習生として働いている間に介護福祉士の資格を取得すると、「介護」という在留資

格(いわゆる介護ビザ)を取得でき、在留期間の制限がなくなります

技能実習生・特定技能実習生を採用するメリットとは

まだ技能実習生や特定技能実習生をさいようしたことがない病院様としては、どのようなメリットが

あるのか漠然としてわからない部分が多いと思います

最後に筆者が思う採用のメリットについてまとめたいと思います

現在技能実習生や特定技能実習生として日本で働いている方で割と多くを占めているのはインドネシ

ア、ミャンマー、ネパールなどの方々です

例えばインドネシアを例に挙げると、平均的な月収は3万8000円程度とのこと

そのような地域の方が一生懸命日本語を勉強して来日し、仕事に携わり、月収20万をもらうという

ことはとても魅力的なことだと思います

そのため技能実習生や特定技能実習生は一般の日本人より一生懸命働き、定着率が高いと評価する声

も多くあります

毎月のランニングコストは日本人を採用するより少しかかりますが、定着率が高いということは採用

にかけるコストが抑えられるということでもあります

また、文化の違うスタッフを受け入れることで職員同士の連帯感が高まるという声も聞かれます

病院などにおいては施設基準を遵守する必要もあり、人材の確保は重要となります

人材の確保にお悩みの方は一度検討してみてもいいのではないでしょうか

 

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